DX戦略の進捗報告 Vol.11
2026.03.31
定期配信
代表取締役の石川春です。
当社はこれまで、サービスモデルを進化させる【事業DX】、オペレーションを強化する【社内DX】、バックオフィス業務をイノベーションする【創造DX】、この3つのDXを軸に、継続的な取り組みを進めてきました。
2025年度は、サービスビジョンの実現に向けて成果を出すこと以上に、「変革を起こすための前提条件を整える」ことに力を注いだ1年だったと捉えています。年度末を迎えるにあたり、今回はこの1年を振り返りながら、次年度のDX戦略の取り組み方針について、以下の通りご報告いたします。
■ この1年で確実に変わったこと
一つ目は、「サービス領域の変化」です。
当社のサービスは、これまで通り現場着想を大切にしていますが、DX戦略の推進を通じて、お客様の経営レベルのテーマに携わる機会が着実に増えてきました。徹底した目的志向の考え方と生成AIを最大限活用するという取り組みが、全社で定着しつつあることが、その後押しになっていると感じています。
二つ目は、「時間の使い方」です。
作業に追われる時間をどう減らし、考える時間をどう生み出すか。サービスプラットフォーム「ALFA-BASE」に蓄積されたナレッジデータの活用を通じて気づきが生まれ、属人化や手戻りを減らす取り組みが進み、「時間の使い方を変える」というテーマが、単なるスローガンではなくなりつつあります。
三つ目は、「カイゼンの質」です。
効率を上げるための改善から、価値を生み出すための改善へ。「カイゼン成熟度レベル」という共通言語と基準を持つことで、目先の部分最適ではなく、全体を見据えた対話が増えてきました。
いずれも派手な変化ではありませんが、組織の体質としては、確実に変わってきていると感じています。
■ なぜ成果を生むまで時間がかかるのか
2021年度に始まったDX戦略は丸5年が経過しました。DXは、デジタルツールを導入すれば完了するものではありません。考え方が変わり、行動が変わり、判断基準が変わり、やがて企業カルチャーが変わっていく。そのプロセスを経て、初めて成果に表れてきます。デジタルとアナログ(人・運用)の融合とシナジーは不可欠です。デジタルツールの導入は、DXの「開始の合図」に過ぎません。目的を見失わず、人や運用とフィットしてこそ、DXは意味を持つと考えています。
■ 次の1年に向けて
これからのDXは、「やることを増やす」フェーズではありません。サービス価値に直結する取り組みは何か。カイゼンの成熟度レベルをどう高め、どう測っていくのか。そして、人の判断力や創造力を高めるために、何をデジタルに任せ、何を人が担うのか。柔軟でスピーディーに選択と集中を進めながら、DXを経営と現場の双方に根づかせていきます。
当社にとってDXとは、単なるデジタル化でも、効率化の手段でもありません。お客様にとって、より良い仕事をするために、変わり続ける覚悟そのものです。成果はこれからです。しかし、変わることを選び続ける意思と行動は、すでに組織の中に根づき始めています。これからも当社は、DXを通じて、価値ある変化を積み重ねてまいります。

