DX戦略の進捗報告 Vol.8
2025.06.23
定期配信
代表取締役の石川春です。
中期経営計画(以下、中計)は2年目に突入しました。
先ずは、当中計の重要な経営指標である【案件テーマの変化】、【カイゼン力の向上】、【時間の配分と使い方】の
3指標の進捗状況について報告いたします。
■案件テーマの変化
当社のサービス領域を、お客様の【事業×戦略】分野へ拡大シフトしていくことを掲げております。
全サービスに占める【事業×戦略】の案件の割合は、2024年4月で 5%だったところを2025年3月には 14%まで引き上げることができました。
引き続き、2026年3月には 20%以上を目指してサービス領域の拡大シフトに向けた内容変化を進めています。
■カイゼン力の向上
当社が独自に定義したカイゼンの成熟度レベル(Lv.0~5)に基づき、成熟度レベルの引き上げに取り組んでいます。全社平均レベルとして、2024年4月で Lv.1.1だったところを2025年3月には Lv.2.7まで引き上げることができました。
引き続き、2026年3月には Lv.4.0以上を目指して、真の「カイゼンの専門家集団」の実現へ挑み続けていきます。
■時間の配分と使い方
将来に渡って社会並びにお客様のニーズにお応えすべく、事業や個人の成長に繋がる時間の捻出に挑戦しています。中期的に影響を及ぼす事業&個人強化の時間は、2024年4月で 21%だったところを2025年3月では同じく 21%となり進捗は見られませんでした。2026年3月には 27%以上を目指して、意識レベルから行動レベルにギアを上げて進捗を出していきます。
このような取り組みに絡めて、各DX戦略に基づく施策を推進しております。
現在の私共の取り組みについて、進捗状況を皆様に報告共有いたします。
1.サービスモデルを進化(事業 DX)
初期リリースから2年半が経過した当社独自のサービスプラットフォーム「ALFA-BASE」は、昨年から量的情報に加えて質的情報の蓄積を運用スタートしました。
これにより、ナレッジ・ノウハウの幅と奥行きが生まれてきており、現時点では事業活動の殆どの情報がデジタル情報として「ALFA-BASE」に格納されるようになっています。さらに自社のナレッジ・ノウハウを生成AIに学習させ、質問に対して当社の価値観や考え方に即した的確な回答が得られるかどうか実証実験を行っています。生成AIを活用することで情報の網羅性や利活用度合いが格段に上がっており、この先の進化を加速していきます。
2.オペレーションを強化(社内 DX)
昨年から、持続可能で高い生産性と保守性を両立できる開発スキームを確立することを目的に「技術研究プロジェクト」が発足始動しました。直近では、このプロジェクトで整備したオリジナル開発基盤を、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)業務サービスの品質保全で使用する業務シュミレーター(実務トレーニング用の疑似環境)に実装し実用段階に入りました。今後は、自社サービスや現場業務カイゼン、システム・アプリケーション開発等にも適用する実績を増やし、システム開発サービス競争力とエンジニア組織力の向上を実現しながらシステム開発事業の変革を進めていきます。
3.バックオフィス業務をイノベーション(創造 DX)
私共は、エンジニアは業務・運用のユーザー視点を、業務スタッフはIT技術の利活用スキルを、リーダーは事業・経営の観点を培うことで、お客様の現場DXを強力に推し進めることができると考えております。このような人財像に近づくことを当社では「アップスキリング」と呼び、アップスキリングの機運を高める活動として、昨年よりOA(オフィス・オートメーション)化大賞なる社内コンテストを企画しました。現場発の実践的なOA化事例にスポットライトを当て、優れた作品を称賛し全社の共有財産にすることで、競争×共創マインドを引き出しイノベーションの種を蒔いています。